洗顔は石鹸が基本と言われています。泡をモコモコに立てる必要はありません。泡立てに時間を費やす人がいますが、顔が濡れた状態のまま時間をかけてしまうと、その間に水分が蒸発して乾燥の原因になります。
また、泡を顔にのせてからいつまでも撫でているのも、もちろんNGです。クレンジングも洗顔料も、「洗うもの」はすべて長時間肌にふれると肌のうるおいを溶かしだしてしまいます。洗顔は手早くが基本です。Tゾーンから洗い始めて、顔全体を包むように泡を広げたら、ぬるま湯に顔をつけるようにして濯ぎます。これは40秒以内で十分です。
そのあとの化粧水は、コットンでパッティングすると、3分くらいはかかります。手でつけたほうが早くて、肌に負担をかけない上、化粧水も無駄になりません。化粧水を手のひらに広げたら、ほほを包むように押さえ、目元などの細かいところは指先で広げましょう。トータル30秒くらいで十分です。ちなみに時間をおいてからまた化粧水を重ねづけするなどはNGです。
化粧水の水がそのまま肌の水分になるわけではないので、大量につけてもあまり意味はありません。一回にとどめましょう。
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コットンによるふきとり以外にも、顔をこするケアはいろいろあります。代表的なものをあげてみましょう。
①毛穴の奥から汚れをとるために、入念に時間をかけてクレンジングする
②ふきとり式のクレンジング(シートクレンジング、マスカラリムーバーなど)
③ふきとり化粧水やブースター化粧品
④スクラブ洗顔
⑤ブラシやパフを使った洗顔
⑥手でこするマッサージ
これらはいずれも摩擦が強く、肌の黒ずみ(刺激黒皮症)の原因になります。行っている人は、いますぐ改めましょう。角質ケアにせよマッサージにせよ、もちろんそれぞれのメリットというものもあるのですが、要するにやり方によってはデメリットの方が大きくなるということです。
大切な肌であるのに、デメリットの方を考えないで何でもすぐ実行してしまう人がいますが、まずは結果を考えることも必要です。。「クレンジングでしっかり汚れをとる」「角質をとってくすみをなくす」「マッサージで血行促進」など、確かに個々にメリットはあると思われますが、何ごともメリットばかりというものではありません。
メリットばかりを強調する情報が、雑誌や美容本にあふれているのも問題なのかもしれません。「手のひらマッサージをすれば血行が促進されて肌の代謝が上がって若返る」などという話は夢があって女性にウケがよいのですが、いかなるケアをした場合も、肌の上で起こっていることは複雑な化学反応。プラスの反応ばかりでなくマイナスの反応も起こりうることを忘れてはいけません。
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居酒屋では初めに「とりあえずビール」と頼む人が多いので、これを「とリビー」と言うそうですが、これと同じように女性は洗顔後に「とりあえず化粧水」をつけないと落ち着かない人が多いようです。
とにかく日本人女性は、化粧水が好きです。欧米では「洗顔後まず化粧水」という習慣はなく、美容液かクリームをつけて終了という人が多いのですが(米の場合)、日本人は先に化粧水をつけないと落ち着かない人がほとんどです。
しかし、化粧水の水分が肌の水分になるわけではありません。肌の水分は体内にある水が肌の奥からわき上がってきているものです。化粧水をつけないで保湿美容液だけでも、肌にはなんら問題は生じません。つけてはいけないというわけではないのですが、化粧水は刺激になることがあるので、肌の調子が悪いときはつけないほうがべターです。
肌が荒れているときに化粧水をつけて、ピリピリとしみた経験がある人は多いと思います。これは、水っぽいものほど刺激になりやすく、肌がデリケートになっているときは化粧水を省いて美容液かクリームだけをつけるほうがよいのです。
ところが、この話を女性に受け入れていただくのは至難の業です。化粧水信仰はかくも深く、女性たちの心に根づいています。
たとえばうっかりしてひどく日焼けしてしまった場合や、化粧品で顔がかぶれて真っ赤になってしまった場合なども、「とりあえず化粧水だけつけた」と言う人がいます。また、花粉で肌が荒れた女性であっても「じゃあ、とりあえず化粧水だけでもつけた」と言います。
このような「とりあえず化粧水現象」は、医者からするととても不思議に映るようです。女性の多くが化粧水はまさに「命の水」と信じていますから、もちろん、どんなときもそれは必要だと考えています。だから、真っ先につけようとするのでしょう。
もし、肌が荒れたときにとりあえず何かつけるならば、化粧水でなくクリームか保湿美容液です。なぜなら最低限の保湿は必要だからです。化粧水は90以上が水なので、保湿としては十分とはいえません。保湿成分を含んだ美容液かクリームだけをつけるのがよいのです。
しかし極度に荒れた肌にはそれも刺激になることがあります。もし美容液をつけてみて刺激を感じるようならばクリームを、それも沁みるようならばワセリンをつけるとよいでしょう。
化粧水が悪いものなのかというと、そういう意昧ではありません。「とリビー」で疲れが癒されるのと同じように、洗顔後につける化粧水で心にしみいる心地よさを感じる人もいるようです。
そういう癒し効果を求めて化粧水をつけることは、悪いことではありません。心地よいと感じるメンタルな効果は、肌によい影響を与えるものです。ただし、肌が荒れたときは、化粧水はお休みしましょう。肌にとって化粧水が不可欠であるという考えは捨て、あくまで「とリビー」のようなものであることを心に留めておきましょう。
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突然ですが、こんな経験ないでしょうか?古くなったソファは、へこんだままもどらなくなりますよね。実は、これが皮膚のシワと同じ現象です。
真皮にあるコラーゲンもエラスチンもヒアルロン酸もすべて、加齢で減少していきます。ソファでいうと、支えのスプリング(コラーゲン)が戻らなくなり、まわりを埋める綿(ヒアルロン酸)もスカスカに減っている状態です。
これらはいずれも真皮にある線維芽細胞という細胞から作られているもので、線維芽細胞が老化して働かなくなるために、すべて減ってしまうのです。エストロゲンという女性ホルモンもコラーゲンを維持することに貢献していますが、30代半ばからは減っていくのでコラーゲンは急激に減少し、シワができやすくなります。
また、紫外線も影響します。紫外線を二分浴びるだけで、肌の奥にはコラーゲンを破壊する酵素が発生するといわれます。ちなみに、紫外線はシミの原因にもなるメラニンも分泌させてしまいます。
主要な骨組であるコラーゲン、それをつなぎとめるエラスチン、まわりを埋めるヒアルロン酸、この三役がいずれも減少すれば、丈夫な鉄筋のビルも崩壊の危機を迎えます。弾力を失った肌にはシワが刻まれ、さらに全体がたるんで下がっていきます。シワは乾燥によってできると思う人が多いようですが、そうではありませ。シワはこのような肌の構造の変化がもたらすものなのです。
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